0日目*ニセモノ彼女になってください?

18/23
前へ
/180ページ
次へ
「気持ちは分かるけど、もうちょっと続く」 「あ、ごめん」 のんびりと凌に諭され、口を手で押さえる。 普段はこんなにボーッとしてるのに、カメラ越しだと別人みたいなんだもんな。 この辺の出身ということはそこそこバレているようだけど、街を歩いていても気づかれないわけだよね。 雰囲気だって、目付きすらも違うんだから。 「俺の、その同棲中の役って、すごい完璧男子なんだって。えーと、スパダリ? って言うの?」 「よく知ってたね、そんな言葉」 確かに、カメラの前のキリッとした凌なら、ピッタリな役かもしれない。 「普段の俺を知ってる琴香なら、絶対無理だと思わない?」 「……」 ちょっと思う。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

213人が本棚に入れています
本棚に追加