0日目*ニセモノ彼女になってください?

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「~~っ!」 声にならない叫びが、口をつく。 だけど、凌の顔を見ていたら、それも諦めに変わった。 ふう、と息を吐いて、肩を落とす。 「……分かった。しょうがないよね、頼れる人が、私しかいないんだったら」 苦笑いの私の目に、目を見開いてパチパチと瞬きをしている姿が映る。 「やってみよっか、ふたり暮らし。一週間だけだよ」 そう返事をすると、パッと笑った凌が目の前からガバッと抱きついてきた。 「ありがと、琴香!」
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