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凌の持っている台本に書かれてあった料理は、カルボナーラ。
レシピまでは書いていないから、私が知っているカルボナーラの材料を購入してきた。
あとは、夕飯の材料も適当に選んできたから、結構な荷物になってしまったけれど。
「えーとね、凌は……」
……どこまで出来るんだろう。
「卵割れる?」
「うん」
さすがに、それくらいは出来るか。
密かにホッと胸を撫で下ろして、買い物袋を開けた。
「卵をふたつ割りほぐしたら、生クリームと粉チーズと、あとは塩を適当に混ぜといて」
「適当って?」
「んー、本当に適当でいいんだけど、パッパッて感じかな」
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