2日目*初めての恋は君のもの。

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「大げさだよ。こんなの、料理のうちに入らないって。誰にだって出来るし」 「そんなことないよ、俺はできない」 「……」 否定はしない。 昨日のパスタも、中々の手際の悪さだった。 実は、凌が割った卵、殻が入っていたし。 凌のママが、ひとり暮らしに反対していた理由も、昨日一日だけで充分に分かった。 「それに、琴香が俺のために料理してくれるのも久しぶりだから、それも嬉しい。昨日のカルボナーラおいしかった」 「そういえば昔は、親が帰ってくるまで、凌はうちにいたもんね」 「うん。おやつは大体、琴香の手作りだったから」
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