2日目*初めての恋は君のもの。

22/51
前へ
/180ページ
次へ
台本を横に置いて、ふたりで出来たてのクッキーを食べる。 形はあまり綺麗にならなかったけれど、他の誰かに見せるわけでもないから、別にいいか。 「やっぱり、琴香のお菓子が一番好きだなぁ」 「芸能界とかって、差し入れで有名なお店のものいっぱいもらえるんじゃないの?」 「有名とかじゃなくて、琴香のお菓子は琴香にしか作れないじゃん」 「誰が作っても、大体こんな仕上がりだけどね」 なんて返しながらも、本当はすごく嬉しい。 凌は、昔から変わらない。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

214人が本棚に入れています
本棚に追加