2日目*初めての恋は君のもの。

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「今、どの辺読んでたの?」 「ここだよ」 勝手に台本を手にとって、パラパラとめくる。 凌は特に気を悪くすることもなく、指をさした。 「この、お菓子の……、あ、そっか。タイミングいいから、また付き合って」 何も分かっていない私を前に、凌はひとりでどんどん話を進めていく。 なんだか、嫌な予感がする。 そして…… 「ちょ、ちょっと、おかしい!」 「おかしくないよ。台本通りでしょ」 ソファーの上で、落ちるギリギリまで端っこに寄った私に、お構いなしに凌が至近距離に迫ってくる。
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