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台本を読んでいるのに、チラチラと凌本人の言葉が入り込んできて、世界観に少しも入り込めない。
このドラマの中での凌は、イケメンのスパダリ設定。
演じる本人がすぐ隣にいるはずなのに、普段とドラマがかけ離れすぎて全然イメージわかないって、すごすぎる。
「気が散るっていうセリフ、あったっけ?」
「ないよ! もー、凌が喋るから、わけわかんなくなっちゃった」
「まー、大丈夫だよ。琴香はドラマに出るんじゃないし、少しくらい間違ったって」
「何言ってんの。私は、凌のためにここにいるんだから、適当じゃだめなの。やるからには、ちゃんとするから」
怒っているはずの私に向けたのは、なぜかキョトン顔。
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