2日目*初めての恋は君のもの。

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「食べさせてから言ったって、遅いよ」 「琴香のクッキーおいしいよね」 「それはどうもありがとう」 ちょっとびっくりした。 ありえないことを考えてしまった。 このまま、キスされるかも……なんて。 「次のリョウイチのセリフ、忘れちゃった。なんだっけ」 「おバカ」 私はそれだけ伝えると、ソファーから立ち上がって、ふたつのカップを持って、再びキッチンに向かった。 「待って、琴香もう少し付き合ってよ」 「カップが空っぽになったから、入れ直すだけ。ちょっと待ってて」 背中を向けて、返事をする。
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