2日目*初めての恋は君のもの。

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保育園に通っているときは、その程度で済んだ。 だけど、小学校に上がっても、成長するにつれて、凌はかっこよくなっていく一方で。 女子の視線は、集めまくり。 当然、いつも隣にいる私は、ただでさえ凌の世話焼きを進んで買って出ているため、自分からそばにいたがる。 そんな私は、彼女たちにとって邪魔者でしかない。 いじめの標的になるのは、時間の問題だった。 漢字の少ない脅迫状。 ベタすぎる、靴隠し。 足を引っ掛けて転ばされたり、人のいなくなった放課後の教室で髪を引っ張られたり。 あの頃の必需品は、絆創膏。
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