2日目*初めての恋は君のもの。

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いくらボーッとしている凌でも、毎日一緒にいる幼なじみの様子が目に見えて変われば、原因に気づく。 昔から、喜怒哀楽が欠落したような表情しか見てこなかったのに、凌の怒った顔を見たのはそれが初めてだった。 凌は、何度かいじめっ子たちに物申そうとしたけれど、女同士のやり取りに男が口を出せば、さらにこじれる。 それを知っていたから、私はそのたびに凌を止めた。 「私なら、大丈夫だから」と。 何を言われても平気だなんて、そんなことは少しも思っていなかった。 辛いものは、辛い。 だけど、凌がそばにいなくなる方が、私のダメージは大きかったから、我慢した。
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