2日目*初めての恋は君のもの。

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* 「琴香、大丈夫?」 「……え?」 「お湯、沸きすぎてるよ」 「わあ!?」 ソファーにいたはずの凌が、いつの間にか私のいるキッチンに移動していた。 指をさした先にあるのは、火にかけたケトル。 沸騰してどれくらい時間が経ったのか、ボコボコと激しい音を立てている。 そうだ、凌にクッキーを口に突っ込まれて動揺して、 お茶を入れなおすと言って、逃げたあとにお湯を沸かして、過去の記憶にトリップしてしまっていたんだった。
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