2日目*初めての恋は君のもの。

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「何か考えごとでもしてた? 火を使ってる時は、危ないよ」 「そ、そうだね、気をつける」 と、返しながらも、私は耳元でささやく凌に、全神経が奪われてしまっている。 今さら、こんなことを思い出したくなかった。 昔からずっと一緒にいた幼なじみに初めての恋をして、 彼女が出来ては別れ、また出来ては別れ。を、一番近くで見てきたことなんて。 高校生になって、学校が別になって。 凌の言うことを信用するならば、中学の時の一件以来、高校に入ってからも、誰とも付き合ったりはしていないらしいけれど。
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