2日目*初めての恋は君のもの。

46/51
前へ
/180ページ
次へ
「はあぁぁぁぁー……」と、凌が長々とため息をつく。 「あ、勘違いしないでね。今も凌のことは、好きだから」 「……どういう意味で?」 「どうって、幼なじみだし、おっきい弟みたいだし。好きだよ、凌のこと」 「それじゃだめなんだけど」 「?」 ガックリと肩を落とした凌を横目に、完全に冷め切ったクッキーに手を伸ばす。 出来立てよりもおいしいな。 「昔と今の俺って、何が違うの?」 「え? 違わないよ。凌は、昔からずっとかっこいいもんね」
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

214人が本棚に入れています
本棚に追加