2日目*初めての恋は君のもの。

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その返しに、ふふっと笑って、そのふくれた頬を見つめる。 「あの時……私、安心してたんだよね。凌は、どんなに可愛い女の子でも、長続きしないから」 思い出すのは、学校帰りにひとりで膝を抱えて、家にいる自分。 自室の壁を叩く、凌とふたりだけの合図も、一方通行で返ってこない。 だけど、それも少しの我慢。 待っていれば、また私の元へ戻ってくるから。 「彼女は別れたらそれっきりだけど、凌の幼なじみは、ずっと幼なじみだもんね」
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