214人が本棚に入れています
本棚に追加
「できない。てつだってー」
「!!」
正面からドシッと体重をかけて抱きつかれて、思わず反射的に突き飛ばしてしまった。
「きっ、着替えるまで、部屋を出るの禁止!」
「ええー……」
後ろ手に扉を閉めて、部屋の中に倒れた凌を閉じ込めた。
ゆ、油断した……!
真っ赤になった顔を、口元だけ隠す。
深呼吸を繰り返して、ドキドキとうるさい心臓を落ち着かせる。
大丈夫。
凌は、ただの幼なじみ。
昨日、自分でも再確認したことだから。
最初のコメントを投稿しよう!