早川先輩はスマホについて学ぶ

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今日はいつもと違うの風景をお伝えしたいのだが、お分かりいただけるだろうか?分からないと?それではお答えしよう。 俺はいつもの長テーブルと椅子に座っている。これはいつもと変わらない。普段通りの放課後と言ってもいいだろう。 だがしかし。いつもいるはずの早川先輩がいないのだ。 俺は別の世界線に迷い込んだのか?それとも世界が改変してしまったのか!?こんな事を考える人は数々の素晴らしい作品を見過ぎなのではないか? そう。これは『早川先輩は雑に学ばない』なのだ。SFの要素もない、ただ主人公の男子学生と先輩である女子学生が雑学を繰り広げる物語なのだよ。 現にほら、先輩の代わりに、目の前には女性が座っている。 その女性は椅子にもたれ掛かれ、足をのびのびと組みながらスマホをいじっていた。 明るいヘアーとバッチリメイク。スカートの裾も短いので目のやり場に困る。早川先輩とは対照的すぎる彼女。 誰だよ!という突っ込みたくなるシチュエーション。だが、多分年上だと俺の直感が言っているから突っ込まない! 「あやみはこないの?」 とりあえず、早川先輩をあやみ呼ばわりしてるから、年上と言うことは間違い無いだろう。早川先輩の時といい俺は直感が当たりやすいだろ?黙って正解だった。 「俺も連絡先知らないんで、分かんないです」 ふーん、と彼女はまたスマホを見始めた。と同時に俺もいたたまれなくなって来たので俺もスマホを見始める。
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