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早川先輩はスマホについて学ぶ
国語の時間に俺は、ぼーっ窓から見える空を見上げながら先輩との関係を思い出していた。
偶然先輩と自動販売機で出会ってからもうすぐ1ヶ月。
そして、そこから始まった雑学勉強会。
最初はどうなる事かと思ったが、先輩は物腰が柔らかく少しおっちょこちょいで頭がいいけど鼻につく感じもなく、とてもいい人に巡り合えたと思っている。
しかし、そんなことよりももっと気になる事があった。
それは、彼女をここまで突き動かしているのは何なのか?
つまり
早川先輩は何故こんなにも熱心に勉強に励むのだろうか?
俺が雑学の披露している時は必ずメモやらノートやらに書いていたし、俺がいつも特別教室に行く時には何かしらの本を開いては雑学を学んでいる時のようにノートにシャーペンを走らせている。
冒頭でも触れたように勉強が得意でそのまま勉強自体好きになって色々な知識を吸収したいとのかもしれない。
と最初は思っていた。
しかし、毎回、取り憑かれたように知識に貪るその姿はいつも鬼気迫るものがあり、これが本当に勉強が好きだからというだけなのか?と疑いたくなるくらいだった。
その真相を俺は今回初めて聞くことになったのだった。
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