本能の趣くまま

1/1
前へ
/64ページ
次へ

本能の趣くまま

   ボク達は飽きることなく口付けを交わした。  キスをしたままシートに押し付けられる。  ボクのシャツの中に柊二の手が滑り込み乳首を摘む。    ボクの体が痙攣する。  ボクは柊二の首筋に舌を這わして、  シャツの下に手を入れて乳首を触ると  柊二の体も痙攣した。 「感じる?」  聞いたボクに口付けをして笑う。 「あぁ、凄く感じる」  ボクは笑いながら柊二に口付ける。  柊二も応じて舌を絡めあった。  車の後部座席に押し倒されて、  ボクの上に乗った柊二がドアを閉める。 「スモークが張ってあるから外からは見えない」 「見られても……良かったのに」  ボクは笑った。 「じゃあ、外でするか?」  柊二が笑う。 「寒いから嫌だ」  2人で笑いながら身体を重ねた。  柊二が自分のズボンのベルトを外した音だけで  身体が粟立つのが分かった。  自分でGパンを脱ごうとした手を柊二が止める。 「俺が脱がす」  笑いながら下着と一緒に脱がして  上着も脱がし始めた。       「お前、もう勃ってるぞ?」     笑いながら言う柊二に 「柊二もじゃん」      笑った柊二はボクの額にキスをして、  ボクのモノを口に入れた。 「あ ―― っ」  それだけでボクは射精した。 「早すぎ」  笑いながら舌でボクのモノを絡める。 「ふ ―― っあ……!」  また射精する。 「倫ちゃん、感じまくり?」  笑う柊二に「うるさい!」と、  ふざけて怒るボクを見て柊二がまた笑った。 「そんな可愛い顔して、限界だ…」  ボクの両足を持ち上げて、  柊二がいきなり自分のモノをねじ込んできた。 「あ……っく……」  久しぶりに入れられた体が悲鳴を上げる。 「久しぶりだからな。ゆっくり動くから」  ボクにキスをしながら柊二がゆっくりと腰を動かす。  自分の身体の奥に入ってくる感覚が  身体を濡らしていく。 「は……っう……、ん ―― っ」  体の中に完全に入ったモノが痙攣したことで、  ボクの腰もうずく。 「や……っこわ……い」  腰のうずきが全身を駆け巡り、震え始めた。  柊二がボクの身体を抱きしめる。  ボクも柊二にしがみついた。 「大丈夫、しっかり捕まってろ」  キスをしながら腰を動かし始めた。       「あ……っあ……」 「倫太朗……名前を呼べ」 「あ……し…しゅ……じ」  しがみついて名前を呼ぶ。 「倫太朗……」  柊二が腰を早く動かし始める。  身体中に舌を這わされて、ボクはまた射精する。 「ん……っ、……くっ」 「名前を呼べ」  ボクの肩を掴んで腰を突き上げた。 「し……しゅう、じぃ ―― っ」 「倫」  車が揺れるくらいに柊二がボクの体を突き上げる。 「しゅじ、しゅじ……っ」  ボクは柊二の体にしがみつく。 「倫……りん……倫太朗……」 「しゅう、じ……好き ―― っ」  ボクの言葉に動きを一瞬止めた柊二は  ボクをじっと見つめて優しく笑う。 「ずっと前から知っていた」  舌を絡めあいながら体を強く突き始めた。  柊二に突かれる度に腰が何度も痙攣して、  ボクは射精を繰り返す。 「ふ、あ、ぁ……も、う……む、り ―― っ」 「何度でもイかせてやる」  ボクのモノを擦り始める。 「っあ……」 「りんたろ……愛してる」 「おれ……も、あい、してる……!」 「倫太朗……」  柊二が内壁が破れるかのように強く突き上げ、  痙攣する。 「あ……あぁ!」  その感覚が腰を大きく痙攣させて射精したボクは、  柊二と座席に沈み込んだ。  柊二が全身の力が抜けたボクの身体を綺麗に拭いて  服を着せる。   ボクはシートの下に落ちていた花束を手にした。 「これは?」 「同じのを作ってもらった。お前から貰ったのは  だいぶ元気がなくなってきてたから」 「そう……」 「会社だと静流に怒られるから、マンションに飾ろうと  思ってな」 「静流さん怖いから」 「頭が上がらない。起きられるか?」  服を着せたボクの手を引いて上半身を起こす。 「大丈夫、誰かさんに慣らされたから」  笑うボクに柊二は軽くキスをして  「ここに座ってろ」というと運転席に戻る。 「とりあえず、マンションへ行くがいいな?」 「……う、うん」
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加