【完結】崩濡～淋しい女の共依存の夜【光尾取材メモシリーズ】

抱かれれば抱かれるだけ淋しくなる不思議

女性がどこへ行ったのか、いまだに分からないままなのです。

私はロマンチストでもないし、現実主義の唯物論者です。
だから、彼女が生きているというよりは、死んでしまっているのかなと思うし、死体になっていたとしたらそこまでだと思います。

新聞もネットも、知人からの情報も、すべてをチェックしていますが、彼女は見つからないのです。

スマホはもう要らなくなってしまったのでしょうか。
それに、彼氏のことももう、必要がなくなってしまったのでしょうか。

この女性の彼氏は今も、彼女が戻ってくるのを待っているといいます。

「本当に好きだったのに、彼女が信じてくれたことは一度もなかったように思う。でも、本当に好きだったのは事実だし、今も好きです」

こんな男性はめずらしいのかも知れません。
彼女はどうして、彼を棄ててしまったのでしょう。

私も彼氏も、今も彼女を探しています。