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そして慶一さんの舌が私の舌に絡みだす。舌先でからかうように突いてみたり、上顎をくすぐるように触れてみたり、歯列をなぞってみたり、口の中を好いように弄られて、私の頭がぼうっとしてくる。口の端から涎がこぼれてきて、慶一さんはそれをすするとついでに下唇を甘噛みして、舌でなぞりあげた。うん、それも好き。
すっかりあちらのペースでいいように翻弄されていると、ふわりとパジャマの上から乳房を包まれた。目線を下に落とすと、彼の腕が見える。
手首に、静脈が青く透けて見える。全体的に骨と筋肉を感じさせる、男らしい腕。特に肉体は行使しない事務系サラリーマンの夫だけれど、そんなことは関係ない。こういう時に見る男の体に、私の女の部分が反応するんだ。
やわやわと胸を揉まれ、先端が立ち上がってくる。寝る時にブラジャーを付けない派だから、パジャマと肌が直接擦れ、刺激される。
「紗江、どうする? このままここでする?」
「ぃや、ベッド行く……」
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