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お互いに名前を呼び合って口付けて、気持ちいいところを探られて、締め付けて。少しずつ腰の動きは激しくなって、水音が響き渡る。どうしよう。駄目。気持ち好い。好き。慶一さん、好き。
思考能力はどんどん低下して、快楽だけを追っかけて、そして、
「うっ」
どちらが発したのか分からない声。慶一さんのものが私の中で断続的に跳ね上がる。そしてしばらくすると、そっと体を離された。快楽の高みから降りられない私は支えを失って、さらにずるずるとソファーから滑り落ちる。
あ、お尻、ついちゃう。
ラグマットが汚れる的なことを考えた瞬間、腰を持ち上げ、ひっくり返された。
「え?」
混乱したまま、腰を突き出しソファーにうつ伏せた状態を取らされると、背中に唇の感触がした。背筋を辿りときどき横にそれ、じゅっと吸われる。また、跡がついた。
「紗江……」
背後から聞こえる声に、反応してしまう。私を呼ぶ彼の声だけでまた気持ち良くなってしまう。彼の唇は私の背中を丁寧に辿り、お尻も揉まれ、吸われ、嚙りつかれた。
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