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力尽きて、私を支える目の前の胸に倒れ込む。それでも彼の腰の動きは止まらなくて、余韻の上に新たな刺激を上塗りされる。堪らず悶えると、彼のものがさらに奥に入り込んだ。
「紗江……!」
「ぅんっ」
最後に深く突かれて、私は慶一さんをお腹の奥で受け止めた。ぎゅっと抱きしめて、彼の胸を頬ずりする。幸せだなぁってしみじみ思って、へらっとした笑みが浮かんだ。
「紗江、俺、もう眠い……」
ため息のような声がする。
「駄目です。ちゃんとそれ洗って、パンツ穿いて」
「このまま寝たい」
「お腹冷やすよ。ほら、シャワー浴びて」
なんか一気に現実に戻ってしまった。慶一さんを浴室へ追い出すと、私はパジャマの上だけ羽織った状態で、シーツを取り替える。彼と交代で私もシャワーを浴びて後始末をして寝室に戻ったら、もう慶一さんは夢の中だった。今日は木曜日。まだ明日も仕事があるものね。分かっているのに、ねだったのは私だ。
「……ごめんね、慶一さん」
ベッドに入って、彼の髪の毛を梳くように撫ぜながら小さく呟く。電気を消して、暗闇の中、目を瞑る。
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