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選ばれたのが決まると妬みや嫉妬にまみれた手紙が家には送られていた。
居間においたままになっていた手紙の中身を見てしまったことがあった。
便箋いっぱいにひどい言葉が書き綴られていた。
ある時にはカッターナイフの刃が入っていて怪我をしているのを見た。
母が心にそして身体にも傷ついて欲しくなかった。
私は学校から帰ってきたらすぐに手紙を隠した。
母の目に入らないようにするためだ。
本当は送ってきた手紙をすぐに燃やしたかった。
だが、大切な手紙もあるため父に渡してから要らない手紙を二人で燃やした。
しかし、どんなに心掛けても劇団に送られてくるものまでは排除できなかった。
だが、母も慣れているのかそんな妬みや嫉妬なんかに負けず熱心に稽古に励んでいた。
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