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彼女の名前は小津 流華(おづ りゅうか)
つい一時間前にこの町に引っ越してきたばかりだ
彼女はこの町に来ることを望んでいたかすら分からない。
ただ彼女の気持ちは辛く今も家族と新しい匂いのする家から逃げてきたところだった。
この人の気配すら感じられない夕暮れの砂浜に一人でひっそり涙をこぼしていた
一番傍にいた大好きな人に見捨てられ、理由を聞こうとした矢先に親の急な人事移動。
聞けなかった。
いやひょっとしたら自分自身が恐れ、逃げたのかもしれない…
辛い私の中を支配するものは
~彼の気持ちが分からない~
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