§夕暮れの砂浜§

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    「もぅ帰らなきゃ…」    重い気持ちを引きずりながら砂浜を歩く。     隣で一緒に黒い影が寂しく歩く       ふとほのかに珈琲の薫りがした    "珈琲なんか嫌い"   両親がいつも飲む珈琲の薫りが嫌で仕方がなかった     でも、なんでだろ。     「…これが珈琲の薫り?」   いつも家で薫る匂いとは違う   ─とても優しく落ちつく薫り─   ~彼女はそんな薫りのする方へと連れられて行った~    
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