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そんな関係に変化が起きたのが、今から一週間前のこと。
「付き合って欲しいんだ。ちゃんとした形で。真面目に考えたうえでの話しだから。ミツホもちゃんと考えて欲しい。返事は一週間後でいいから。一週間一杯使って考えて」
一週間前、呼び出されていきなりそれだけ告げて彼は帰って行った。
私にしてみれば『やっぱり今まで付き合っていた訳じゃないんだ?私達』と納得が半分、『何で今改めて?』と疑問が半分。
そしてこの一週間、納得と疑問を両手で抱えて迷い続けてきた。
決断を求められる前日からは、その圧力の上に生理痛も伴って心は疲れ果てていた。
『受け入れればいいじゃない』他人が 聞いたらそう言われそうだが、私の中ではそんなに簡単ではなかった。
問題は年齢差だ。
私と柏木君は十歳違いで、三十三歳の私に対して彼は二十三歳。
初めて会った時、彼はまだ大学生だった。
付き合う男が若くていい、なんて思われるかもしれないが、それもそう単純な話しではない。
年の離れた若い男を惹き付けられる自信なんて――ない。
その上、私の気持ちの何処かには『また捨てられるんじゃないか』というトラウマが燻っていたから。
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