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「ねぇ、柏木君……今日……傘って持ってる?」
柏木君は不思議そうに首を傾げながら答えてくれた。
「ん?傘?こんな晴れた日に傘なんて……あ、いや折り畳みのならあるけど。俺、心配性で鞄に色々入れてるから。でも、何で?」
「ううん、何でもないの……。占いって侮れないなって……」
きっと貴方を選んだのは、こうして貴方にずっと包まれていたいから。
そして、幸運の占いの所為かな……。
私は彼の胸に深く顔を埋めた。
貴方にこんな顔を見られるのが恥ずかしかったから……。
END
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