雨の日にあなたを想う

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『今日から三日間、全国的に荒れ模様になる見込みです。』

テレビの中で天気予報のお姉さんが言う通り、今日は既に朝から雨が降り出している。ガラス窓には時折激しく雨が打ち付け、昼間なのにやけに薄暗くて気が滅入りそうになる。これから三日間もだなんて…。

ダイニングテーブルに肘を付き両手に顎を乗せて、ガラス越しにジャンジャンと降り続ける雨をボンヤリ眺める。私の心の中も同じように雨模様だな…なんて思いながら。いつからだろう？私の中にも何時までもやまない雨が降り続いている。

『大雨、洪水、落雷等に充分ご注意下さい。』

私の中に降る雨は、行き場がなくていつの間にか海みたいになっている。いつか、この雨で溺れ死んでしまうかもしれない……。

ああ、ダメダメダメ！
駄目だ、こんなネガティブ思考は。何か気持ちを切り替えないと。

―――そうだ！

テーブルに手を付いて勢いよく立ち上がった。こんな日は料理にかぎる。