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残念ながら、病弱な私がこの先生きながらえることは到底不可能です。
だから、この宝石を託します。
我が家に代々伝わる、最高に綺麗な秘宝ですよ。
もしもあなたがこの宝石を手に取ることができたならば、安心してください。
私は、いつでもキミのことを想っているから。
形見代わりにして、大切にしてくれたら嬉しいです。
ふふ、母親の私にはわかります。ちょっとした勘でね。
この手紙をキミが見つけるのは、恐らく10年後。
その時まで、この手紙と宝石が無事であることを信じて。目立たない山中に埋めます。
じゃあ、元気でね。そして、頑張りなさい。
10年後のキミへ。
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