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「ごしゅじんさまはゔぁんぱいあだから、いつもそらをとんでいますよね」
ちぅ、ちぅとほしのすなでできたどろのみずをすすりながら、わたしがいう。
「あぁ。そらもとべるし、ちもすえる」
「ここはごしゅじんさまのやかただから、なんでもできますよね」
「あぁ。なんでもできる」
「すばらしい! なんてごしゅじんさまはすばらしいんでしょうかぁ〜!」
「まぁ、そんなにほめるな」
「はいるさまはすばらしいですよね。なんだってできる」
わにおとこのけろー
「ごしゅじんさまのすばらしさをられつしたらとまりません! ほんとうにごしゅじんさまはすばらしくて」
ふと、ごしゅじんさまのめがかげる。
「このしゃしんをみてもらってもいいか?」
ごしゅじんさまはいちまいのしゃしんをわたしにみせる
「そこまでのきおくきょうゆうはされない、と」
「これは、おさないころのおれとりょうしんなんだが、かわいかろう、このころはまだいたんだりょうしんがいたんだ」
「つぎのあさ、りょうしんがおれをおいてでていった。それきりもどらない」
「それからおれはひとりぼっちになった」
「でもいまはひとりじゃない」
「けろべろすといぬがいる。ひとりじゃ、ない」
「だいじょうぶですか? ごしゅじんさま」
ぎゅっ、とわたしをだきしめた。
「わからないけどおれはおまえをたべたしゅんかんはじめてあたたかかった」
「だから、おまえをそばにおいてるんだぞ」
「きっと、それが、あいしてるだとうれしいな」
そう、わたしはいってごしゅじんさまにそっときすをした
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