4 紫煙のような

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4 紫煙のような

灰が落ちる度に、何かを言わなければと思うのだけれど。 思い付く言葉はどれも要約すれば『さよなら』と言っているようなものなので、口に出せないでいる。 紫煙のようにふわりと消えてしまう私達だから。 火を揉み消して、貴方が次に言う言葉を耳を塞いで待っている。 『じゃあ、また』
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