6 孤月
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6 孤月
貴方の髪を梳かし、爪を切り、ただ心臓の鼓動を聴く。 今日の出来事を話す。 短針が相槌を打ち、長針が次いで返事をする。 夕日が沈む頃になると、私は一人部屋を出ていく。 影と歩く帰り道。 ぼんやりとした月明かりだけが、私の涙を知る。
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