8 旅

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8 旅

『あのバスに、二人がけの席は無いよ』 寂しそうな君の手を引いて僕はバスに乗り込んだ。 離れ離れの席に座って、窓から同じ景色を見る。 空が綺麗だと言えない距離で、綺麗な空を君も見ている。 同じバス停で降りる。 そこで初めて君と目が合う。 どちらからともなく笑う。 僕は君とそんな幸せな旅をしたい。
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