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後日談
結局、【闇医者】のRさんの情報はどこからも得ることが出来ませんでした。
誰に聞いても「あの闇医者は女性医師だ」というのです。
男性医師のRさんが手術で女性化しているのか、周囲に自分の情報を漏らさないように嘘の情報をばらまいているのかすら分からないままなのです。
その後も数件、奇怪な手術を受けた人物たちがひっそりと自殺しているという事実が続いています。
それにしても、自殺者は報道されなくなりましたね。
報道が自殺幇助になるという理屈でしょうか。
それ以後も、私は何が何でもこの闇医者・Rさんに会いたいと思っていました。
まだ叶っていません。
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そして、私の部屋に居ついた”人形”との生活を記録した記事を書き、セレブ、富豪・資産家に見せました。
私の頭に一瞬浮かんだ【セレブたちのなかの誰かの娘じゃないだろうか】という心配が的中してしまったのです。
実はやはり親戚筋の女性だったのです。
そして、この”人形”は自殺というかたちで処分されてしまいました。
今回は完全に私のせいです。
私の記事から情報をたどり、”人形”たちはだいぶ処分されてしまったようなのです。
久々に深く落ち込みました。
人形たちに合掌。
この話はここで終了することに決めました。
fin.
追記・私はこの取材で、『親族の恥さらしを処分できた料』として、富豪から感謝され、本来のギャランティよりも多い金額を受け取ってしまいました。
おそらくは口止め料というのが本当のところでしょう。
私はこのお金を持って思い切って苦手な都会に紛れ込みながら生活を送ってみました。
そして、さまざまな人に出会った記録を【崩濡~淋しい女の共依存】に徐々に残しています。
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