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あの子に会えた
そう、僕に妹が出来たのは、4月の中頃に、自宅でパーティーが行われた夜のことだった。
4〜5組の母の知り合いが、楽しくお酒を飲みながら、会話をしていた。
僕は、いつものようにピアノを弾いて、その場のムードを演出してたんだ。
そして、1組の家族が来た時、その女の子のモデルのようなスタイルと、サラサラで胸まで伸びた黒髪、透き通るような肌、なんとも言えないオーラを感じて、声をかけてみたんだ。
「君、いくつ?どこから来たの?」聞きたいことはたくさんあったけど…最初は、こんな感じだった。
「私、16歳です。名古屋から来ました。東京は、初めてなので、少し緊張してます。」少し赤くなって、笑顔を見せる彼女に、僕はドキドキしてしまった。
お互いの名前も覚えて、僕は、ピアノの椅子に奈緒美と並んで座った。
奈緒美が好きな曲を弾いてみることにした。
バラード調の曲だけど…僕には、奈緒美の透き通る肌と鎖骨のラインと目鼻立ちが整ってる顔が気になって、ちゃんと弾けているのかわからないほどだった。
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