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黄泉窟とは一端そこに行くと二度と戻って来れない大変危険な所である。
「辺鄙どころじゃないぞ!一体何故あんな所まで…!」『すみませんっ!』
空海が窘めはじめた所に一匹のタヌキが空海達の所までやって来た。
「貴方は?」
少女がタヌキに聞いてみた。
『実は僕、貴女を襲った妖怪です!』
「なぬっ!?」
タヌキが申し訳なさそうに言うと空海が血相を変えだした。
「貴様!よくもまあおめおめと…!」
「待って!」
空海が話も聞かずにタヌキに制裁を加えようとするが少女がそれを止めた。
「どうしたの?」
少女がタヌキに聞く。
『僕はさっきいた狐と化かしあいをしていたんです』
タヌキは話しだす。
ーーー少し前に時は遡る。
『ふん、半人前の妖怪が!』
『な、なんだとう!?』
狐がタヌキをことごとく罵り、タヌキが悔しく憤慨する。
憤慨はするが認めてもおり、何も出来ない分余計に悔しさばかりが募っていく。
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