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『ぼ、僕だってやれば出来るんだい!』
『ほう?じゃあやってみろよ!』
言い争っている間にほのかないい香りがしだした。
サラサラの黒髪に白い肌、寄れていない白い装束に赤い袴をした美少女が辺りを警戒しながら歩いていたのだ。
『人間がやって来たぞ何故こんな所に?』
『チャンスじゃねえか、金助あの人間おどかして来い!』
タヌキ(以降金助)が疑問を放つが狐は金助を唆してきた。
『そんな事出来るわけ!』
『逃げるのか臆病者、だからお前は駄目なんだ!』
『や、やってやるとも!』
臆病と思われたくないタヌキは妖怪に変化して少女を脅かしに入った。
『食べちゃうぞ〜!!』
脅かすのが下手な為迫力に欠ける。
しかし少女は妖怪祓いを生業としており逃げるとも叫ぶともせず毅然と札を取り出して立ち向かう。
「妖怪!覚悟しなさいっ!」
(あれ?逃げない…何か間違ったかな?)
金助は戸惑う。
一方それを木陰から覗いていた狐はこう思った。
(ここで俺が実力を示してあの生意気なタヌキの意地を削ぎ落とすのも面白いかも知れん)
ミサりんばりの底意地悪さを思いついた狐は金助同様妖怪に変化し、割に入った。
そして狐は人間で例えると男子中高生くらいの年齢で、性的に活発な霊期でもあったのでその少女を脅かすだけでは物足らず、襲ってきた。
「やめて!そこは…うぐっ!」
『グヘヘ!良い肌だぜ!』
巫女装束の中に触手を弄らせ、少女を襲いまくる狐の妖怪。
狐が襲っている内に金助も狐に負けたくないと競うように少女を襲おうとしたのであった。
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