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心のお願い皆の願い
ある日 パパがパソコンをじっと見つめたまま、「心、こっちに来てこれをみてごらん」と心ちゃんに手まねきをします。
パパは、パソコンの画面を指さして いいます。
「アマビエっていうらしい 、海の中から突然、光りながらあらわれて病気をたいじしてくれる妖怪だそうだ。アマビエの姿を書き写すしお守りとして持つと願いがかなう・・らしいぞ」
心ちゃんは、パパから妖怪と聞いてきいてちょっと口がぷっと上に向きます。
心ちゃんは、いやだ、気持ち悪いと思うとすぐ顔にあらわれます。
海から光りかがやきながらあらわれるのは・・やっぱりきれいな人魚ひめがいいなって思っています。
パパは、パソコンの画像をみながら、アマビエを、書き写しはじめます。
しばらくしてパパは、心ちゃんに「アマビエのすがたをかいたから、今日から心にコロナたいじ!のおねがいをしてもらおうかな」
心ちゃんに学習ノートくらいの大きさの画用紙に、くるんとかわいい目をしたカラフルな服をまとったアマビエの絵をわたします。
「じゃあ、今夜からよろしくな!」
パパは、明るくいいます。その夜から心ちゃんは、パパとママにお休みなさいをいったあと、パパには、ちゃんとおねがいするねと手を合わせるしぐさをします。
「アマエビ様! コロナをたいじして、ママにお休みをください」
ココロちゃんはふとんの中で、アマビエの絵をむねにぎゅっとおしあてて願いします。
こうして毎晩心ちゃんの、アマビエ様へのおねがいする日がはじまります。
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