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昔と今
しばらくして目の前に、何かをしている様子がみえてきた。心ちゃんは、とつぜんあらわれた情景に、叫び声をあげた。
「あ! あれは何?なんか叫んでいる!」
心ちゃんは、アマビエ様におもわずとびついた。
病人のそばでご祈祷をする人が炎の中に、願いを書いたお札を呪文を唱えながらほおりこんでいた。心ちゃんには、祈祷師の叫び声のような呪文の声が怖くて立てない。
アマビエ様が、心ちゃんにいいます。
「昔は、病気は病人の体の中に入った悪霊のせいだと思われていたんだ。だから祈祷師が呪文をとなえて祈祷をしたら、悪霊を体から出ていき病気がなおると、思われていたんだよ」
心ちゃんは、アマビエ様にぎゅっとすがったままでした。
「心ちゃんの時代の人も、同じことをやっているよ」
アマビエ様にいわれて、心ちゃんはおどろぎゅっとすがった手をはなします。
「他に色々な病気がなおる、やく草をこなにして病人に飲ませたりしているし・・ワクチン接種をして、病気にならないように予防しているね、心ちゃんの時代はそれが病気の予防が進化してきているね。」
心ちゃんは、草が今でも薬の原料になってることをきいてびっくりした。
「これは今でも同じだけど、病気の予防に、その季節に取れた新鮮なやさいや魚、肉を食べていたかな・・元気な体を作る為に。」
「心ちゃんが生きている時代のような色とりどりの食べ物は、ないけどね」
アマビエ様は、心ちゃんに少しまってるようにいってから、どこかにとんでいった。
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