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これからの事
「心ちゃん、これを食べてごらん」
アマビエ様の声で目を開けると、心ちゃんにきゅうりを半分に割ってわたしてくるアマビエ様姿です。
心ちゃんは、びっくりして目を見開きます。きゅうりは、食べる時はお皿にうすく切って、ママにだしてもらっていた形した知らなかったからです。
「ばくっと、食べてみなよ」
アマビエ様はいいながら、鳥のようなくちばしでつついて食べはじめます。
心ちゃんは、きゅうりがきらいで今日のお昼ご飯でも残していました。
きゅうりのあの嫌な苦味を思うだけで、顔が口がぷっと上に向きました。
アマビエ様のいうことに、しぶしぶ目を閉じて口の中に入れました。
あれ?甘い?きゅうりってこんなにも甘かったっけ?というビックリした目できゅうりをながめる心ちゃん。
アマビエ様はおいしいでしょと、いいたげなニコニコ顔で、心ちゃんをみます。
アマビエ様は、またふら~とどこかへいき、今度はみかんのようなくだものを持ってきて、心ちゃんに半分分けてくれます。
「おいしい!」
アマビエ様と心ちゃん叫んだタイミングがいっしょで、びっくりしてなんだかおかしくなります。
「そういえば、最近パパとママのわらった顔をみていないな・・・。」
心ちゃんは、つらそうな顔で毎日朝でかけるママと見送るパパの姿を思い出してそうつぶやいた。
「アマビエ様、最近パパは、朝からずっと黙ってパソコンとにらめっこしたりたまにパソコンとお話ししているの」
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