二ヶ月後、八月

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二ヶ月後、八月

その後、自分の番号からの着信は当然だがなく、何かいじったに違いないと機械音痴の雪絵は思い、それは直ぐに忘れてしまった。 スマホに変えたのも大学に入る前で、所謂、入学祝いの様な物だった。 大学生になってもガラケーでは、という両親の心使いだ。 これも慣れるまでひと月は掛かったから、変な操作をしても不思議ではなかった。 あれ以来何もなく、友人も増えて美味しい物を食べるサークルという意味不明なサークルに友人に誘われて入り、月一で集合して美味しい物を食べに行く。 高級な店の時はご遠慮したい気もするが、将来の社会勉強と言われたら、確かに高級店に入る事もひとりでは無理だから納得する。 そう考えると意味不明な「美味しい物を食べる会」というサークルも意義のある物に思えてくる。 「恥は学生のうちにかけ!聞きたい事は聞けよ?」 サークルの部長が言い、高級店でみんなで小さくなり乾杯した。
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