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風紀委員室を出て、寮に帰る前に書類を取りに生徒会室へ足を向ける。
ガチャッ
やっぱり誰もいないか…
まあ、いたとしてもその真ん中にはあの毬藻君が居るんだろうな…
とりあえず、期限が来週までの書類を選別する。
『こんなもんか…』
ガチャッ
校門までの帰り道、アイツらを見つけた。
俺のことを喋っているようだったから、反射的に隠れた。
「あんな根暗の庶民となぜ今までつるんでいて平気だったのか、
今更ながら疑問に思いますよ。」
「はっ、あんな仕事するしか能のないやつのことなんてほっとこうぜ。」
「わ〜会長も副会長も辛辣〜」
「まあ〜」
「でも〜」
「事実だからね〜」
「ど、でも…い…。」
「おう!俺、腹減ったぞ!」
「なら、食堂行くか?」
「おう!!」
小走りで寮に帰った。
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