351人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
『はい、えっと…東先輩?
どうされました?』
彼は体育委員会委員長を兼任してバスケ部の部長をしている人物だったはず。
「うちの部の、部費の事なんだが。」
そこまで言われてわかった、最近バスケ部のエースである高次元君が、転校生君と一緒に行動しているせいで彼は起こした被害届も少なくは無い。
まぁそうすれば、バスケ部の連帯責任と言うことになって部費を下げられるのは必然。
『言いたいことはわかりますけれど、だからといって下げないと言うわけにはいきませんよ?』
「わかってる、どんな被害を出したのか教えてくれないか?
個人的な事なら、あいつと一緒に謝りに行って被害届を取り下げてもらおうと思っている。」
なるほど、誠実と言われている彼らしい考え方だ。
しかし…仕事が増える。
と、そんなことは私情に過ぎないわけで
『わかりました、では生徒会室までご同行願いますか?』
「わかった。」
最初のコメントを投稿しよう!