352人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「
貴方の病はーーーーです。
これは大変珍しいケースで……
」
どうでもいい、どうでもいいよ
だから、
『俺はあと、どのくらい生きられますか？』
「っ…」
言いたくないよね
『お願いします』
「このままでは今年中に……
ですが、延命措置を『いりません』」
よかった、意外と長い
『…薬を、処方していただけますか？
副作用が強くても構いません
寿命が縮まっても構いません
ただ、一秒でも多く、活動できるように』
「わかり、ました。」
ねぇ、貴方は、どれだけ残酷なんだ？
いや、後悔はない
先輩の卒業、見送りたかったんだけど、なぁ
見送るって、約束したんだけどなぁ
最初のコメントを投稿しよう！