352人が本棚に入れています
本棚に追加
彼らはクスクスと笑いながら生徒会室を出て行った。
入れ替わるように風紀委員長が入ってくる。
「あいつら、珍しく生徒会室に来てたのか?…って、な!?」
あー、なんてタイミングの悪い。
「アイツらにやられた、んだよな」
『……』
「無言は肯定とみなすぞ
ハァ
大丈夫か?」
そう言いながら俺の頰に手を当てる
「冷て!速く風呂入れ、風邪引くぞ!?
ほら、さっさとその濡れた服を脱げ」
制服のボタンにかけられた手を思わず払う
こんな貧相な体を見せるわけにはいかない。
「……悪い、とにかく風呂に…」
はい、と短く答えて、常備してある制服と下着をクローゼットから取り出し、
浴室に向かう
服を脱いで洗濯機に放り込み、頭からシャワーを浴びる
……もういいか
バスタオルで体を拭き、さっさと部屋へ戻る
『お待たせしました』
「いや、早かったな
こっちこい」
?
近付くとグイっと腕を引かれてソファーに座らさられる。
すかさずまえに来た委員長に後頭部を手で押さえられ、
……ん!?
何故か委員長が顔を近づけてくる
?なんで?
最初のコメントを投稿しよう!