テスト!?

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「……結構傷が深いな、痛みは?」 ああ、怪我したところを見てたのか 『大丈夫です』 手際良く消毒してガーゼを貼っていく 「ふーよし、 ……なあ、広報?なんかあったらちゃんと言え? 俺は頼りないか?1人で抱え込むな、アイツらは止められないかもしれない、 力になれないかも知れない、でも、言ってくれなきゃ、お前が苦しんでいることに気づいてさえやれないだろ? そんなのは、嫌なんだ。」 ポロリと頰をつたって落ちた滴は、乾かしていない髪から垂れたのだろう ああ、でも止まらないな どんだけ水分含んでんだよ? 委員長はそっと部屋を出て行った (抱きしめてやりたい でも、また拒絶されるのは辛い) ーーーー 中間テスト当日 「広報様〜! お久しぶりぶりです!」 「最近お姿が見えないから心配してたんですよ?」 「でもやっぱり麗しい〜」 「ちょっとトイレ」 「なんか痩せられた?」 「隈もあるような…?」 「大丈夫かなぁ?」 『ありがとう、大丈夫だよ?でも、ちょっとシー、ね?』 人差し指を唇に当てて息を漏らす 声が頭に響くからやめて欲しい さて、頑張ろう!集中!
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