大凶セイバー

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「そうそう。大凶セイバー」 境内の近くに、裕太と同じほどの身長のロボットのようなものがいくつか置かれていた。立て看板には、大凶セイバー!!と黒い筆記体で力強く書かれている。 「あまりにも当たるってもんだから、この神社が開発したらしい。おみくじって効力は1年だろ?だからあれは1年間お助けしてくれるらしい」 「あんなもの本当に役に立つの?」 「さあね。でも大凶引いた奴しかもらえないんだぜ」  裕太は早速おみくじを係員に見せ、大凶セイバーというロボットを譲り受けた。体はシルバー。顔には黒色のガラスが付いていて、奥にはカメラのようなものが見えた。グラスをつけたロボットかな?ア〇モにそっくりだ・・。説明を受けた通りに、ロボットの額に右手をあて、左手を腰に回し、スタートスイッチを押した。バッテリーで動き、太陽光で自動充電するらしい。裕太が歩くと、ロボットは斜め後ろをギュンギュンと音を立てながら付いて歩いた。    家に連れて帰ると、こんなものを持ってくるなんてどういうことだと叱られたが、事情を説明し、何とか置いてもらうことにした。
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