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かまちょ、正解、正義のヒーロー
冬。ストーブにあたりながら特にすることもなく、手にしたコーヒーカップをゆらゆら揺らしながら音楽を聴いていた。外は寒そうだ。突然チャイムが激しく鳴った。
「何?」
「大変! すぐ来て‼︎」
寒いと言うのに何も羽織らず薄着のギャルもどきがいた。はっ、はっ、と白く息が上がる。
「何、何したの」
「アムカがビルから飛び降りたの! すぐ来て!」
顔がどこか青いのは寒いからと言うだけではないらしい。
「あぁ、マジか。じゃあ、行く。北?」
「うん、北。急いで!」
「あぁ、うん」
何を急ぐ必要があるだろう。ねーちゃんの家へ走っていくギャルもどきをチラリと見て、ドアを閉めた。飛び降りたってこの島じゃ絶対に死ねない。
途中になっていた曲を一曲しっかり聞いてから、コートを着て、マフラーと手袋をつける。ホッカイロも探してから家を出ると、もうギャルもどきが来てから二十分以上経っていた。雪はいつ頃降るだろう、と思いながらドアを開けると、ねーちゃんがいた。そういえば二人きりで会うのは秋のはじめにねーちゃんの話を聞きに行った時以来かもしれない。そう考えると少し気まずい。と思っていたら、ねーちゃんの方は普通に話しかけてきた。
「アムカが飛び降りたって?」
「え、あぁ、なんかそうらしいね」
こうしてオレが聞く分には全く普通に話せている事、やはり彼女はオレより大人なのだろう。オレはそんなこと、できただろうか。少し考える。
なんでそんなフツーに話せんの。
昂希がそう言った。英士のことをフって、何日も経ってない時に話しかけられて、何とか平静を装って受け応えをした後。オレは別にフツーに話せた自信はあんまないけど、と言ってから、 「自分がフられたら、その後フツーに接してくれた方がありがたいじゃん 」と言った。それまでなかった気遣いをさせることになってしまって、こちらとしても苦しいけど、拒絶されるよりはいい。もちろんそれはフられた側のエゴで、フった側の嫌味かもしれないけど。昂希への気持ちを考えていたオレは、オレの希望も含めてそう言った。だから、ただの無私の思いでそうするねーちゃんは、オレよりずっと大人だ。
「ここじゃあ死ねないんだし、いい経験なのかもね」
「いい経験、ね」
いい経験。人生の糧。本当にそうだろうか。そんなのしなくていい経験なんじゃないのか。自殺未遂も、自傷も、何もかも。そんな経験をして何になっただろう。昂希を好きになるきっかけになったくらいだ。しなくてもいい、むしろしないほうが全く正しい経験だろうに。
ビル街が見えてきた。
「何してんの」
寒いのにビルの下でアムカが蹲っていて、それをギャルやオトモダチや小四が囲んでいた。
「寒いでしょ、中入んなよ」
「何してんのって……すぐ来てって言ったじゃん! 何してたの⁉︎」
「何してたのって、寒いからコート着たりホッカイロ探したりしてたけど。なんで寒いのに外にいんのさ。中入ろうよ」
本当に、まだ冬に慣れていないうちに外にいては、心の芯まで冷えきってしまう。
「とりあえずどっかあったかいとこ入ったほうがいいでしょ」
ねーちゃんもそういうのでみんなでギャルもどきの家へ行くことにした。アムカはなかなか立とうとしない。一応持ってきていたコートを肩にかけると、目も合わせず立ち上がってギャルもどきの家へ向かった。
「それで? どうして飛び降りなんてしたの?」
仕切りたがりかよ。昔の自分に言う。アムカは答えるわけもない。答える代わりに立ち上がってドアを目指す。まぁ、仕方ないだろう。むしろどうしてついてきたのか不思議だ。
「ちょっと待ってよ、アムカのことをわかってあげたくて、」
「はぁ?」
地雷踏んだな。ギャルもどきを馬鹿にする。
「意味わかんない。帰る」
アムカは厳しい顔をして帰っていった。コートをまたかけてやれるような背中ではない。残ったのは馬鹿なギャルもどきと、困っている小四と、まだ飲み込みきれていないオトモダチと、無表情なオレとねーちゃんだけ。ねーちゃんがつっ立っているギャルもどきに呼びかける。
「何がどうなってアイツ飛び降りしたん?」
「……私が街を歩いてたら、ビルの上から小石が降ってきて。なんだろうって見たらアムカがいた。そしたらアムカがふわって屋上から飛び降りてね。半分くらいは猛スピードで落ちてきたけど、途中から落ちるスピードがゆっくりになって、地面に普通に降りれたんだ。また屋上に戻ろうとするのを何とか止めて、一番家近かったオトモダチに任せてみんなを呼びに行ったんだけど……なんですぐ来てくれなかったの? 一大事だよ? コートなんかよりもアムカの事の方が大切でしょ? 今アムカは辛いんだから、わかってあげなくちゃ」
ねーちゃんと顔を見合わせてため息をついた。
「まぁ、アンタのそのコートも着ないでこの寒い中走り回った精神は賞賛に値すると思うよ。街歩いてた時までコート着てなかったわけ?」
「あ、いや、オトモダチに貸した」
「あっそう、じゃあ余計褒められるべきだね」
でもねーちゃんはそれ以上何も言わない。濁った黒い瞳でただじっと見つめている。オレも彼女と同じような目で、お前はいいよな、と見つめた。確かにお前は歪んでいる。他の人に受け入れられようと藻掻くなんて馬鹿な事だ。でもお前は純粋で、この汚れた汚い黒なんてお前にはない。純な黒にすらなれない。濁った色だ。黒になんてなれっこない。だって、白を拭い去ることはできていないから。
「……例えば、アンタが誰かに『君は太陽のようだ』って褒めたとして」
オレはどんなくだらない例え話をしようとしているのだろう。自分で笑いそうになる。
「日本ならまぁ、立派な褒め言葉かもね。でも同じ言葉をアラブとかそこら辺の国で言うと、褒め言葉にはならない。日照りで凶作になるとかで、太陽は好まれないらしくて、『月のようだ』って言わなきゃ褒めていることにならない。それが欧米では月は狼男とかの印象から特別好まれるわけじゃないらしい。同じ言葉を使ったとしても、土地によっては褒め言葉にならないことがある。『うつくしき』だって、昔なら『かわいい』って意味だけど、今はキレイって感じでしょ。同じ言葉、同じ土地でも、時が違えば受け取り方は全然違う。そーゆー雑学でした」
「回りくど」
ねーちゃんが茶化す。自分でも嫌になってきた。笑ってしまう。いいじゃないか、自分相手なら少しくらいカッコつけたって。
「何が言いたいの?」
「だから、アンタにとっての“普通”も“親切”も、オレらにとっては親切でも何でもないのね。アンタがよかれと思ってすることは、相手や場合によっては人を傷つける。それだけは知ってよ」
でも彼女には本当に悪気はないのだから、それがまたタチが悪い。それが彼女の、オレの、親切で、 正義で、道徳だった。あぁ、オレはオトモダチを捨てた時、その正義も捨てたのかもしれない。
「……じゃあ、何が正解なの」
正解? 正しい解えなんてあるものか。世界の全てが数式のようであればいいのに。式の答えはたった一つ、そんな世界でよかったのに。全てのことに答えがたった一つだけあったなら。そしたら苦しむことも傷つくことも減るのに。小学生に二次方程式は解けない。オレは三角比なんてまだわからない。三平方の定理くらいならできるけど。でもしっかり教わればきっと、この世に解けない数式なんてないんだ。 答えは一つしかないから。でも実際オレたちはそんな単純ではなくて。例えば 1÷3の答えが三分の一ではいけないと考えはじめる。 でもそれはどこまで追ったって、0.333…3が続くだけだ。でも、オレたちは答えなんて一生出るわけもない答えを求め続ける。それでも“正義のヒーロー”はたった一つの答えを持っているはずで。けどそんなの公式なしでも解ける問題くらいしか習わない子たちくらいにしか受け入れられないだろう。公式なんて理屈なしにそれはそうなのだと押しつけ、型にはめるもの。 1÷3=三分の一。それ以上は何もない。オレは1÷3の答えは三分の一で、それ以上でも以下でもないのだと諦めているけれど、ギャルもどきや正義のヒーローは、一生0.333…の続きを求めるのだろう。世の中はどうしようもなく複雑で、それをなんとか単純なのだと公式を作ろうとして、そうして仮初めの平和を保つ。正解を求めようとすること、たった一つの正義を求めることは、子供のすることなのだ。でもオレは、心のどこかで、その“正義のヒーロー”を求めずにはいられないのだけど。
「正しい答えなんてないでしょ」
少しずつ、これは違う、というものを排除していくしかないのだ。たった一つの正しい答えがあれば、と思いながら、正解がたった一つだけなんて、そんなのたまったもんじゃないとも思う。だって、もしも正しい答えがたった一つしかないのならば、きっとオレは、昂希を好きになることも、告白することも、こうして捨てられることもなかったのだろうから。人は1÷3の答えを求め続けて、でも諦めて、答えは三分の一以上なんでもないのだと言い聞かせて、理屈もわからない公式に当てはめて。ヒーローも、正義も、もう諦めているのに、でもやっぱりそれを探したくなる。この世界なんて、矛盾してナンボだ。
「でも確実な不正解ならわかるよ」
「……何?」
「わかるなんて言うな。同じ経験もしてないのに何が『わかる』っての? 他人なんだからわかんないのが普通じゃん、経験してないんだからわかんないでしょ、考え方が違うからわかんないでしょ? 脳でも覗いたの? それは本人しかわかんないし本人ですら分かってないかもしんない。何がわかるってのさ? わかってあげるって何? その人に失礼じゃない?」
何がわかるというんだ。何もわからないくせに。何もわかろうとすらしないくせに。そんなの自己満足だ。『弱者をわかってあげる自分』に酔いしれてただけだ。偽善者だ。
「でも、そうしなかったらどうするの?」
「別にどうも。ただ話を聞くくらいならできるかもしんないけど」
「やっぱりそんなことできないよ。わかってあげないと。私にはそのくらいしかできない」
ああそれでこそ、だ。いつまでも正義のヒーローぶって、美しくいればいい。その正義を追い続ければいい。オレは、あのころのオレは、周りに自分の正義を押しつけていたのかもしれない。子供で、何も知らないくせに、わかったふりをしていた。あんなのはもう要らなくなって、重荷になって捨てた。人はそれを成長と呼ぶのかもしれない。でも時折、正義のヒーローを懐かしむ。
「でも、そんなことしたらアムカは傷つくよ。相手が傷つくってわかってることをするなら、それこそ押し付けじゃない?」
ねーちゃんは落ち着いて語りかける。十八というのはそこまで大人なのか。それとも、幼稚なオレを見て、幼い自分に心の中で語りかけ、冷静になっているだけなのか。
「……そっか。たしかに。じゃあ、やめとく。私にできることある?」
「ほとぼりが冷めたころ自然にタピオカにでも誘ってやれば?」
「そんなことでいいの?」
「それが一番いいの」
特別仲が良いわけではない人をタピオカに誘うこと、親しい人の深い話を聞くこと、どちらが楽だろう。どちらも難しい。難しさの種類が違う。オレに勇気がないだけの問題と、相手によって、場合によって何もかも変わる、正解なんて見つけられない問題。でもギャルや小四やオトモダチなら、二つとも何とかできるのだろうか。 昔なら、何とかできると思ったかもしれない。そこでやっと、小四とオトモダチの存在を思い出した。そしてはっと気付く。オレたちは間違いなく、彼女たちを傷つけたのだ。ずっと黙っている小四とオトモダチだけじゃなくて、ギャルのことだって、きっと傷つけた。 明るい未来を、ただ純粋に信じていた、信じられていた彼女たち。自分の落ちぶれた未来なんて見たくない。そんなもの誰も見たくない。そして見るはずではない。 今初めて、彼女たちへのはっきりとした罪悪感がわき起こった。
「ごめ、」
「疲れたでしょ。もう皆帰ろう。オトモダチはピストルのコート着てよ、家まで送るから。ギャルのコートは置いてって、そうすりゃ二度手間ないでしょ。アムカにはしばらく関わらないでおいてやって」
オレの言葉に被せるようにしてねーちゃんが言った。
「ピストル、アムカが置いてったコート、オトモダチに貸していいっしょ?」
有無を言わせないような顔でそう言うので、黙って頷くより他ない。
「よし、帰ろっか。どうもね」
ギャルに軽く言って、もはや急き立てるように出て行こうとする。
「あっ、うん、もしアムカに会ったら、私が心配してたって言ってね!」
「うん、明日以降ね。じゃ」
外は、こんなに寒かっただろうか。
「まず小四のとこ行くか」
「あっ、あの、私は大丈夫、なの?」
アムカは、じゃなくて、私は。
「…大丈夫、とは言えないかもしれない。でも、この島にアムカがいるなら、多分きっと、 現実の香乃は大丈夫なんじゃない?」
自分だって自傷してるくせに。心の中で毒付く。ねーちゃんは誰なんだろう。莉乃さんを嫌う、というだけなのか。自傷癖もまた捨てたのか。どっちも含んでいればいいのに。きっとねーちゃんはこれ以上教えてくれないだろうけど。
「アンタは心配しなくていい。アムカは、大丈夫」
そう言ってねーちゃんは小四と別れる。
「次はオトモダチね」
「……私はいつからああなったの」
「アンタを捨てたあたりからじゃない?」
「やっぱり私は捨てられるべきじゃなかったんじゃないの?」
「仮に拾われても、すぐ捨てられる気がするけど」
オトモダチが皆を信じられたのは、周りも純粋だったからだ。表だけの関係が多くなるにつれて、オトモダチは邪魔になっていくだろう。『友達だ』とすぐ信じられてしまっては、相手も迷惑だしそんなの馬鹿でしかない。人を信じて何になる。
「コートありがとう」
オトモダチはにこりともせずにコートをオレに返して家に入って行った。何も言わずにねーちゃんと並んで歩く。
「……寒い」
「……うん」
「カイロ持ってんでしょ、借してよ」
ポケットからカイロを取り出し、ねーちゃんに放った。そんなちっぽけなものでねーちゃんを、オレを、この島を、冷えきっているこの心の片隅を温めることなどできるのだろうか。
「謝んないでよ」
白い息と共に溶けてしまいそうにねーちゃんが言った。
「自分を否定しないでよ。やめてよ。俺らはこうなるしかなかったんだよ。俺に無駄に“お姉さん”なんてやらせないでよ」
空から降る雪のように言う。
「俺だってまだただのガキだよ、アンタのたった三歳上。簡単に大人になれんなら苦労なんてしてない。俺だってまだまだ子供で、弱くて、無力、なんだから」
正解なんて見つけられない。堕ちてしまったオレたちを見て、小四やギャルやオトモダチは少なからず傷ついたはずで、謝れば何かの気休めになる気がして。でも、謝るということは、アムカやねーちゃんやオレを否定すると言うことで。誰もなりたくてこうなったんじゃない。謝ることは、確実な不正解だった。最初からそれはわかっていた、心のどこかで。でもそれよりも小四たちを優先しようとした。 きっとそれは、オレが自傷癖やそういう類のものをもう捨ててしまって、もうその気持ちがわからないからだろう。
「……その点は、アンタに謝ってもいいのかね」
「勝手にすれば」
「じゃあ、ごめん」
やっぱり、こういう言葉は、口から出たとたんに軽くなってしまう。謝ったことを少しは悔やんでいるけど、これはきっと後悔じゃない。そんな言葉を使うなんて、烏滸がましくてとてもじゃないけどできない。
「……結局のところ、アムカは超めんどくさいかまちょなんだよね」
うってかわってさっぱりした声でねーちゃんが言いはなった言葉に、少し驚くと共に、なるほど、と頷く。
「自分が死んだら皆はどう思うんだろう、悲しんでくれるのかな、平和になるのかな、ってずっと考えてた。ここだから自殺を実行に移した」
「でも『わかる』、とか同情されればキレるし。自傷だって、バレればクソめんどいしダルいけど、でも誰かに気付いてほしいと思ってた」
なるほどなるほど、オレはめちゃくちゃにめんどくさいかまちょだったのか。
「アムカの奴、今日は放っておくっしょ? 」
「そりゃそうじゃね? 現実ならもうちょい違うかもだけど。てか明日以降も特別家行こうとか思ってなかったんですが」
オレはもうそういう感情を特別は持っていないワケだし、と付け足す。現実なら側にいたりするかもしれないが、ここは決して死ねない世界だ。首を吊りたいなら吊ればいい、手首に包丁を突き立てたければそうすればいい、薬を大量に飲みたきゃ飲めばいい、練炭を焚きたければこの島ありったけの練炭を焚けばいい。気が済むまで死のうと足掻けばいい。
「アイツは『大人の話』なんて聞きたかないよ。まだ十八のボンボンでも社会人は社会人。 そう思ってただろ? いくら自分を捨てた相手でも、たぶん俺よりお前の方がいい」
ねーちゃんにそう言われては、頷くしかない。
「じゃあ、明日家行ってみるわ。上手く気に障らないようにできっかや」
「たぶん人が家に来ること事体気に障るよ」
「それもそうか」
本当は誰か来てほしいくせに。誰も来なかったらまた病むくせに。でも誰か来たら不機嫌になるくせに。こりゃあめんどくさいかまちょだ。やれやれ、とため息をついて、ねーちゃんに別れを告げようとした。
「……実はさ」
「何?」
「母さんにアムカがバレた」
ピシ、と固まる。
「なんでも言っていいよ、なんて言われたけど、作り話でごまかした。母さんが納得するようなお話をした」
容易に想像がつく。自分が傷つかないようにするには、そのくらいしか術はないだろう。
「相手を理解しようとしている内は、絶対理解なんてできない」
その通りだ、と言葉を真摯に受けとめる。相手のことなんてわからない。自分のことだってわからない。ねーちゃんが母さんに作り話をしたように。オレにとって昂希がどんな存在なのかわからないように。本当の自分はどこにもいない。それなのに相手のことを理解できるはずもない。正解なんてあるものか。
「カイロどうもね」
「あ、うん」
ねーちゃんが放ったカイロをキャッチする。そういや中学では幾度となく昂希からカイロを借り、幾度となく小方にカイロを奪われたものだ。一人想いを馳せるオレをよそに、ねーちゃんは家に帰っていく。オレも帰ろう、と無理矢理思い出に蓋をした。
ねえ、オレはアンタを必要となんてしてないけど。もしアンタなら、正義のヒーローなんてものが実在するのならば。アンタは今この状況で、何をする?
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