第1話︰夢乃の1日

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第1話︰夢乃の1日

 転校から2ヶ月が経った。  部活は美術部に入った。  友達もできた。  ……彼氏もできた。……ひとつ上の先輩だ。 6月7日午前5時50分  目覚まし時計が鳴り出すのだが…………私は気が付かず、数十分後お母さんが起こしに来る。 「夢乃ー起きてー」 「…………!6時半!?」  夢乃は目覚まし時計を見て叫ぶ 「急がんと遅れる!」  数分後 「行ってきます!」  私はそういうと急いで家を出ていった。  学校に着いたのは8時ちょうどだった。 「危なーあと20分くらいで遅刻するところだったわ〜」 「おはよ。20分って結構時間あるじゃんwどこが危ないのよwwあ、腕の方大丈夫そ?」  そう友達が聞いてくる。  私は1週間前に階段を踏み外して左腕を骨折(医者曰く、若竹みたいにしなっただけらしい。レントゲン写真見てもよく分からんかったが。)してしまったのだ。 「明日病院行く。てか、心配する程じゃないと思うよ。しなっただけだし」 と言って教室に行った。  何とか今日の授業を全て終え、今から帰るところだ。 「また明日ね〜」  私は友達にそう言って徒歩で家まで帰った。 「ただいま!」 私そういうと 「おかえりー」 お母さんがそう返す。  私は今日の課題を終え明日こそは寝坊しないために早く風呂に入り、8時半には、寝るのであった。 「おやすみ」  私はそう言って眠りについた……  そう、この発言が最後に発した言葉だった。
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