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第3話:不思議な〈能力〉
「いた!大丈夫?モンスターに襲われてない?」
年齢は同じくらいだろうか、茶髪の少女が心配そうに聞いてきた。
「石につまずいてしまって……それに、ここがどこなのか分からないので……」
私がそう言うと、彼女はこう質問してきた。
「君、どこから来たの?」
「と、東京です……」
私は通じないだろうと思っていたが 。
彼女はこう返してきた。
「東京……君、もしかしてここに飛ばされてきた?」
私はよく分からなかった。
「自分でもよく分からないんです。起きたらここにいたので……」
「ガルルル…」
「危ない!」
「え?」
狼のような魔物が群れをなしてこちらを見ていた 。
「逃げるよ!詳しいことはまた後で話す!手を離したらダメだよ!」
彼女はよく分からないことを言っていたが従うことにした。
視界が真っ白になって私は目をつぶった。
目を開けると見たことの無い街にいた。
「何が起こったの?」
「ああ、あれは私の能力だよ。おっと、紹介が遅れたね。私はサクラって言うんだ。君、名前と能力は?」
少女は自己紹介をした
「名前は夢乃です。……能力……?」
能力って何だ?さっぱりわからん。
「すみません、能力って何ですか?……」
聞いてみた。
「ああ、まずそこからか……。そりゃそうよね……。能力っていうのは、人によって違ってくるけど、君が住んでたであろう世界では普通はありえないことだね。例えば……さっき私がやったテレポートみたいな感じ…………。わかる?」
サクラが説明してくれたが、わからん。
「わかるようなわからないような…………」
「ま、まぁ、どんな能力が使えるのかを調べる能力をもつ人がいるから。その人に君がどんな能力を持っているのか調べてもらいに行こう」
私はサクラについて行った。
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